職人のこだわり『金澤和しょこら』~若者にも和菓子文化を楽しんでもらえる特別な商品を。~
清香室町の職人技が光るこだわりの製法や商品の誕生秘話、
和菓子づくりに込める熱い想いを紹介する“職人のこだわり”。
今回は、ビター・苺・抹茶のショコラ生地を和菓子にした『金澤和しょこら』をご紹介します。
今までにないかわいらしさと風味を併せ持つ和洋菓子。
百貨店のバレンタインフェアで初めて販売した「金澤和しょこら」。
バレンタイン向けの和菓子として開発したものの、元々は「若者向けのかわいい和菓子があったらいいな」という店員の一言が商品誕生の根底にありました。
しっとり炊き上げた自家製の黄身餡を包むショコラ生地の風味と口あたりの良さは今までにない味わいを実現し、和菓子になじみのない若者を含め、誰からも愛される商品になりました。
味ごとに光る絶妙な職人技。
チョコレートを使った焼き菓子は溶けやすく形状が崩れやすいので、とても繊細です。
そのため、ショコラ生地に使う材料の配分量や焼き上げる際のオーブンの温度、焼き時間などの微調整が必要になってきます。
「金澤和しょこら」は季節ごとにシリーズ展開もしており、たくさんの味が楽しめるのが特徴ですが、使う素材によっては水分量が多くなったり、逆にパサついたりしてしまうことも。
見た目は同じように見えても、それぞれの味ごとに細やかな技術が要る点で、職人の腕が試される和菓子と言えます。
「けっこう難しいので、何度作っても緊張するんですよ。」と照れ笑いする四代目。
手間がかかる分愛着もひとしおです。