職人のこだわり『豊楽』~豊かさと幸せを願う気持ちを和菓子に込めて~
清香室町の職人技が光るこだわりの製法や商品の誕生秘話、
和菓子づくりに込める熱い想いを紹介する“職人のこだわり”。
今回は、蜜漬けした青梅を白餡と生地で包んだ『豊楽』をご紹介します。
『豊楽』という名前に込めた想い
『豊楽』は、豊かさの中で人々が日々の暮らしを楽しむ様子を表す言葉で、先代が「食べて幸せな気持ちになってほしい」という気持ちを込めて生み出した和菓子です。
密漬けされた縁起のいい梅を丸ごと一粒使用しており、また、ほっとする優しさと豊かさを象徴するその丸いフォルムが、まさにその名を体現しています。
「 “豊楽”に込めた想いがお客様に届きますように」。
そう願いながら一つ一つ丁寧に作る職人もまた幸せな気持ちに包まれます。
素材や製法にもこだわり抜く
特別に使用する希少な和三盆糖は、青梅の酸味をやわらげるだけでなく、まろやかな風味と深みを生み出します。
また、青梅から滲み出るたっぷりの蜜で形が崩れてしまわないよう、白餡は少し固めに練り上げるという工夫も欠かせません。
餡をふんわり包む生地には地元金沢の養蜂場で採れた蜂蜜を練りこみ、柔らかく、しっとりとした優しい甘味を引き出します。
名前だけではなく、素材や製法にも『豊楽』の想いが込められているのです。