【金澤文鳥】特許庁意匠権を取得しました
金澤文鳥のパッケージデザインは昨年8月29日に特許庁意匠権※(意匠登録第1724040号)を取得しました。
Twitter、InstagramなどのSNSで「デザインが可愛い!」というお声をたくさんいただき大変嬉しく思うと同時に、金澤文鳥の開発が始まったときのことを思い出します。
※意匠権とは…製品や商品のデザインに対して与えられる独占権のこと。第三者によるデザインの模倣品や類似品の販売を排除することができる。
~パッケージデザインからはじまった金澤文鳥の誕生物語~
開発当時は、新型コロナウイルス感染症の影響により観光客が激減し、当店は大ダメージを受けていました。しかし、そんな厳しい状況を打破するためにも、「和菓子になじみのない若者にも好んでもらえるような新商品をつくりたい」という想いが胸の内にあったのです。
そんなとき、当店の包装紙や化粧箱のデザインを手掛けてくださっている株式会社マツバラ様から思いがけない提案がありました。当店の商品を見たデザイナーからの「2代目(現会長)が考案した『旅衣』を活かして、文鳥をモチーフにしたパッケージデザインの新商品を開発しませんか?」という内容でした。伝統的な和柄で落ち着いた雰囲気の旅衣のパッケージが文鳥になるという想像ができなかったのですが、「デザインを変更することで、若者からも親しみを感じてもらえるかもしれない。」と考えました。用意していただいたサンプル品を開けた瞬間、卵型の箱から顔を覗かせた文鳥5羽のつぶらな瞳に心奪われ、「これだ!」と確信をもって新商品開発を決意することができました。
そこからは、コロナ禍での商品開発をどのように行っていくか、中に入れる副材料は何にするのかを試行錯誤しながら新商品づくりと向き合い、それぞれの文鳥が発売されました。
マツバラ様の素晴らしい表現力によって完成したデザインは、文鳥愛好家の方にもお褒めの言葉をいただくほどで、くちばしのグラデーションは本物の文鳥と変わらないレベルの美しさです。私たちが苦境に立たされているさなか、新たな看板商品を一緒に作り上げようと最後までこまかな部分にこだわってデザインを作り上げてくださったマツバラ様には、大変感謝しております。
マツバラ様の提案から始まった金澤文鳥。今では多くの方に愛される和菓子となりました。マツバラ様を含め、当店に関わってくださるすべての皆様に感謝申し上げます。昨年12月に発売を開始した、第三弾の「白い珈琲味」も加わり、2023年も金澤文鳥をたくさん羽ばたかせていきたいと思います。
金澤文鳥シリーズ紹介
★加賀紅茶味
石川県にある加賀の茶畑で摘まれた加賀紅茶を使用しており、中にはドライフルーツをたっぷり入れました。
パッケージは桜文鳥をイメージ。胸のあたりにある白いまだら模様が桜の花びらのように美しいことから、桜文鳥という名前がついたそうです。白い羽の模様が1羽ずつ違うのでとても個性的です。
★加賀棒茶味
茎茶を焙じて作られる加賀棒茶を使用しており、中には香ばしいナッツをふんだんに使用。
パッケージはシナモン文鳥をイメージ。シナモン文鳥は1970年代にヨーロッパで誕生し、名前の通り体はシナモン色をしています。上品でやわらかな羽毛が印象的な文鳥です。
★白い珈琲味
能登大納言小豆を蜜漬けにした「かのこ豆」入りの珈琲味の白い羊羹。
パッケージは白文鳥をイメージ。白文鳥の発祥の地は日本とされており、海外でも人気だそう。全身が真っ白の羽毛で覆われているのが特徴で、とても可愛らしい文鳥です。
3羽の愛らしいパッケージデザインにも注目してお楽しみください。