職人のこだわり『 生くずきり 』~作りたての美味しさにこだわって、すべて手作りの“生”くずきり。~
清香室町の職人技が光るこだわりの製法や商品の誕生秘話、
和菓子づくりに込める熱い想いを紹介する“職人のこだわり”。
今回は、お中元や残暑見舞いなど暑い季節のご贈答品に喜ばれる『生くずきり』をご紹介します。
すべてが手づくりの、こだわり抜いた“生”くずきり。
清香室町の生くずきりは、有名な吉野葛と地元白山の伏流水を使用し手づくりで作っています。すべての工程が手作業なのは、くずのつるりとした食感を大切にした“生”くずきりにこだわったから。くず粉に火を通し型に薄く流し込み、固まった板状のくずきりをそっと畳んで1本ずつ包丁で切り分けます。パック後は加熱殺菌を行いますがその温度調整が難しく、創製当初はかなり試行錯誤を重ねました。そんな扱いが難しい繊細なお菓子ですが、おかげさまで地元では、毎年必ずお求めいただくファンがいる隠れ人気商品となりました。
氷を入れて冷やしながらいただくのもまた美味。
生くずきりは30年ほど前に3代目が創製した菓子。常温保存可能な日持ちのするくずきりではなく、「作りたてをその場でいただくお料理のような“生”くずきりを提供したい」との思いから、出来る限り作りたての美味しさを再現できるよう工夫を凝らしました。くずきりと一緒にパックされた蜜も一緒にお召し上がりいただくと美味しいですが、甘みが強い場合は冷たい水や氷を足すのがおすすめです。黒蜜をかけるとまた違った味わいも楽しめますよ。